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自転車用アイウェアの機能と選び方

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日差しが強くなってきて、アイウェアは自転車に劣らず、サイクリストにとって重要なアイテムです。そこで、CYCLINGJAPAN ONLINEでは、アイウェアを選ぶ参考となる調査をいたしました。


Lesson1 自転車用アイウエアとその機能


サイクリストにとってなぜサングラスは必要なのか?

<紫外線対策>
紫外線は眼にとって有害な光線であり、長く紫外線を浴びると白内障を引き起こす要因になることがあります。また、目の周りの肌も同様に、紫外線は肌を焼き、皮膚ガンを誘発する恐れもあります。特に夏場は紫外線量が最も多く、裸眼の状態では、眼が常に危険にさらされていることになります。屋外で長時間直射日光にさらされるライダーの目はサングラスを使用したUV対策が不可欠です。

<防塵や防風対策>
裸眼の状態で風にさらされる目は非常に乾燥し、目を開けていることすら困難になる場合があります。また前方から飛んでくる虫や砂、ホコリ、小雨が目に入ることが運転にも目にも大きな障害になります。このような、眼への直接的なダメージを与える外的原因から目保護するために装用します。

<反射やギラツキを抑え集中力UP>
直射日光や路面のギラツキは眩しく気になるもの。結果、運転中の集中力・快適性までも損なうことがあります。サングラスを使用し快適な視界を手に入れる事はライダーのパフォーマンスを向上させます。

<転倒などの事故の時に眼や顔の保護>
高速走行時は想定もしないことが起こりえます。仮に転倒した場合、顔や目を傷つけてしまうことがあります。また通常のメガネ、レンズを装着していると破損の恐れがあり、それによりさらに大きなケガを誘発することもあり非常に危険を伴います。衝撃性に強いサングラスを使用することで、不測の事態の直接的な衝撃を和らげ、目や顔を守ることに繋がります。

<路面状況の把握>
安全で快適な走行には路面状況の把握は欠かせません。しかし、様々な気象条件等で路面状況は変化します。状況に応じたサングラスを使用すると、裸眼で見るよりもより正確な路面状況の把握ができ、快適なパフォーマンスの向上に役立ちます。

サイクリスト用サングラスに求められる機能

■フレーム
<フォルム>
一般的な眼鏡やファッションアイウエアはカーブの浅いレンズを使い、上から見るとフレームの前面はフラットになっています。これに対して、スポーツ用では顔の輪郭に沿う様にカーブの深いフレーム形状(ハイカーブ)になっています。特に自転車の場合は、防風や防塵対策のために顔の輪郭に沿う深いカーブのフレームとレンズで顔を覆い、空気抵抗の向上や風の巻き込みや異物の侵入など、眼への直接的なダメージを防ぐのです。
<フィッティング>
自転車の走行は結構長い時間になるもの。そのためアイウエアには掛け心地の良さが求められます。よってユーザーそれぞれに鼻や耳もとの調整が取れるフレーム構造がベスト。顔に合っていないアイウエアを長時間使用するのは不快の最大の原因です。また使用するヘルメットとの相性も考慮する必要があります。
■レンズ
<レンズコーティング>
通常のアイウエアでも今や標準仕様になっている反射防止コートUVコート。サイクリスト用サングラスにはさらにタフな条件で使用するために有効な撥水加工を施したレンズや集中力を持続させるために有効なミラーコート付きのレンズコーティング等が機能的にプラスオンで求められます。
<レンズカラー>
サイクリスト用サングラスは光量や路面状況によって適したカラーを選ぶもの。その際、見極めのポイントとなるのが「コントラスト」。コントラストを高くすると濃淡がはっきりするので視認性も高く、対象物をしっかりと捉えることができます。一方でコントラストが高すぎると眼の疲労につながるため、シーンに応じた使い分けが必要です。
<機能レンズ>
日常生活には様々な反射光が目に入ってきます。自転車走行ではさらに路面からの反射が加わります。このような光の乱反射を抑えるのが偏光レンズ。またロングツーリングで天候や時間によって光の光量は変化します。そんな様々な光の条件に応じて使い分けられるのが調光レンズ。このように様々なシーンに合わせた機能レンズを使いこなすと快適で便利です。
<安全・安心設計レンズ>
一般的にハイカーブフレームの場合、フレームのそり角と視線の関係で視線と光軸の不一致が発生します。その結果、光学性能の不適合(度数誤差やプリズム誤差など)が発生し特に視野周辺部分にブラインドスポットと視野が狭くなる現象が発生します。
通常のレンズはレンズ中心部分の像のズレは解消していますが、レンズ周辺部分を使う視線の場合は像のズレを解消していません。プリズムオフセットレンズは、視界の中心部分及び周辺部分のプリズム作用を軽減し、一般レンズよりも結果的に視野20%拡大する事が可能となり、死角の少ない広い視野がライダーの安全/安心運転をサポートしています。

Lesson2 スポーツサングラス選びのポイント




紫外線から目を守る
UV対策がしっかりされているレンズを選択する。
強度の高い、耐衝撃性のレンズ
レンズの素材を確認する。主にポリカーボネイト系の素材が強度や衝撃に強い。その他柔軟性が加わっているNXTと言う独自素材もあります。
目と顔を保護し、広い視野を確保する
独自のレンズ設計で通常のレンズよりも広い視野が確保できるプリズムオフセットレンズなどレンズ設計を参考にする。
ヘルメット・顔とのマッチング
フィッティングをチェック。フィットしたアイウエアを選ぶには、姿勢と顔の向きを考慮する必要があります。自転車のライディングは上半身の前傾姿勢が深く、顔はやや下向き。そのため一般的なアイウエアと異なり、バイクに乗ったことを想定した前傾姿勢でフィッティングを行う必要があります。また常に前方から風を受けるため、ある程度の防風性も必要。ただし気密性が高いと汗で曇りやすいので、防風性と同時に通気性も確保されているデザインのレンズを選びましょう。

Lesson3 レンズの種類と機能



偏光レンズ(反射を抑えてクリアな視界を提供)
レンズ素材に偏光フィルムをサンドイッチさせた三重構造のレンズ。その偏光フィルムが直射日光はもちろんですが、路面の照り返しなど見る対象物以外からの乱反射を抑えます。眼が疲れにくくなるほか、コントラストが高くなり特にアスファルト上では路面をはっきりと見ることができます。




NXTレンズ(耐衝撃性が高く、鮮明な視界)

プラスチックの一種である「NXT」は高い剛性を誇りながらも、ふたつに折り曲げられるほどの柔軟性をもつ素材。割れにくく、衝撃を吸収してくれます。

調光レンズ(紫外線の量によって、レンズ濃度が変化する)
主に紫外線に反応してレンズ濃度が変化するもの。ロングツーリングで天候や時間によって光の光量(紫外線量)は変化します。そんな様々な光の条件に応じて使い分けられるのが調光レンズ。但し、瞬時に色が変化することはないのでご注意を。

撥水レンズ(雨天時に効果を発揮)
様々なタフな条件下での使用が求められるサイクリスト用サングラス。特に雨天時には撥水加工が施されたレンズが便利です。撥水加工は雨や泥がつきにくく付着しても落ちやすいので、つねにクリアな視界を確保できます。更にクロスでレンズを拭くときは表面が滑りやすいのでメンテナンスも非常に簡単です。

ミラーレンズ(目の動きを他人から察知されにくい・レースの駆け引き)
個性を引き立て、ファッショナブルな印象を与えるミラーコート。ミラーコートはまぶしさを抑えるだけではなく自分の目が相手に見えにくくなるため表情が解りにくくなります。集中力を高く維持したい時や、心理戦の要素が強い集団で走るロードレースには特に最適でしょう。

度付きレンズ(個人の視力を補正する)
スポーツタイプのフレームに度付きレンズを装着する方法はいくつかあり、フレームの内側にインナークリップを取り付け、度付レンズを入れることでスポーツグラスを度付に出来るタイプや直接度付きレンズを加工しフレーム入れるダイレクトインサート形式の物などスポーツサングラスを度付きで使用するには幾つかの方法があります。いずれもスポーツフレームの特性で通常のメガネでは得られない視界の感覚や広さが得られます。しかし、その反面フレームが顔の輪郭に沿って曲がっているため、フレームのそり角が大きくなり視線と光軸の不一致が発生します。その影響で物が歪んで見えたり、遠近感が変わる等の不快を感じたりする場合があります。そのため最近の度付きスポーツサングラスには物の歪みを解消する非球面レンズを使う物や、光学的な不都合を計算し適正に補正したレンズを使った物が登場してきました。度付きスポーツサングラスはそのデザインや機能性だけでなく快適性の追求も必要といえます。
詳しくはこちらDeeps+Kool Techへ




●この機能に注目!
※参考にAUTOS incから、以下の情報をいただきました。

サイド視野の歪み・ズレを軽減してサイクリストの安心と安全を約束する
DEEPS+プリズムオフセットレンズ



<フレーム(Deeps Jonathan)>

シンプルなデザインで掛けやすさを追求したスタイル。日本人にしっかりフィットするフレーム構造とサイズ設計になっています。さらに、鼻と耳の部分が調整可能な機能がついており様々なユーザーのフィッティングにも対応しています。

<レンズ(プリズムオフセットレンズ)>

プリズムオフセットレンズ(=プリズムを相殺するレンズ)はドイツのカールツアイスサンレンズ社が開発したレンズで、アイウエアの領域でライダーに安心/安全のキーワードを提供できる商品です。

プリズムオフセットレンズはハイカーブのスポーツサングラスを使用する事で起こる視線と光軸の不一致。そしてそれに伴い発生する視野の周辺部分のブラインドスポット(死角)を、独自の光学テクノロジーで解消し通常のレンズよりも約20%視野を拡大させる事が可能になったレンズです。これにより、サイドのより迅速で正確な状況把握が可能となり安心で安全な走行やレース時の駆け引きに等にも役立ちます。

一般的にハイカーブフレームの場合、フレームのそり角と視線の関係で視線と光軸の不一致が発生し、度数誤差やプリズム誤差など光学性能の不適合が発生します。ディセンターの技術を使用すればレンズの中心部分を使う視線では像のズレを解消できますが、レンズの周辺部分を使う視線の場合は像のズレを解消することはできません。また結果的に視野が狭くなり、ブラインドスポットという視野が狭くなる現象も発生します。
Carl zeiss Vision Sunlens Impacto は累進レンズテクノロジーを応用し、視界の広範囲で計算された独自のプリズム補正プログラムにより、快適な視野を確保します。レンズ面全領域で1度ごとに計算された設計により、像のズレの原因となるプリズム作用を軽減します。
*ディセンターの基本的な考え方は、フロントのそり角が強いフレーム構造によりレンズが斜めになってしまうことで起こるプリズム作用を、レンズの厚みを内側と外側で変えてしまうことで、レンズ側でも強制的なプリズムインを作って相殺させてしまおうという方法です。 


Prism Offset Lensのテクノロジーにより広い範囲の快適な視野を確保します。

今までのレンズはカメラレンズを源とした原理で、いかに正確性を出すかを基本としていました。確かにその原理は、歪みやプリズムを抑制する優れた点はありますが、視野周辺部の歪みやプリズムに関しては問題が残りました。
Prism Offset Lensの研究所によると、従来のレンズ技術では片眼の視野としては前方の80°/両眼では160°しか視野がとれず、レンズ中心から40mm間での範囲しか正確性がありませんでした。

Prism Offset Lensのテクノロジーは、視界の中心部分及び周辺部分のプリズム作用を軽減し、広い視野を確保することが可能となりました。

つまり、レンズ中心部から50mmの範囲で正確性を確保できるようになり、結果的に視野を約20%拡大することが可能となりました。




Lesson4スポーツグラスとのつきあい方


メンテナンス


汗やホコリなどで汚れたスポーツサングラスの日常的なクリーニング方法は綺麗なクロスでフレームとレンズを拭き上げます。その際、クロスの汚れにはご注意を。場合によってはレンズを傷つけてしまいます。特に汚れがひどいときは水またはぬるま湯でうすめた中性洗剤でフレームやレンズの汚れを軽く洗い水道水で十分にすすぎます(但し、ゴム等の素材は変色や接着部分がはがれやすいので水洗いには適しません)。そして水分を綺麗なクロスで吹き上げます。そして保管は常温の場所で。特に車の中に入れっぱなしにすると高温によりフレームが変形したりレンズにクラックが入ったりします。また、フレームの塗装面やラバー素材を劣化させます。

付録:外したときのヘルメットへの止め方


フレームを必要以上に広げる掛け方や止め方をすると変形のもと。あくまでもさりげなく無理のない止め方を。  
  ヘルメット前面の通気口にフレームのツルを差し込むなんてのもありです。

■おすすめスポーツグラスカタログ(メーカー、ブランド)

OGK KABUTO(オージケーカブト)http://www.ogkkabuto.co.jp/
Adidas(アディダス)http://www.adidas.com/jp/
JINZ(ジンズ)http://www.jins-jp.com/
SHIMANO(シマノセールス)http://cycle.shimano.co.jp/publish/content/global_cycle/ja/jp/index/ssj/ssj-top2013.html
LAZER(レイザー)http://lazer.jp/
GOLDWIN(ゴールドウィン)http://www.goldwin.co.jp/
DEEPS+(ディープスプラス)http://www.autos-inc.jp/deeps/index.html


 JCA 2013/07/16
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