大会
Cycling Japan ホーム > 特集 > 麗しのシュガーアイランド 久米島 私の島旅紀行①
特集
JCA サイクリングレポート 
麗しのシュガーアイランド 久米島 私の島旅紀行①

photo1.JPG

沖縄県那覇市から西方へ100km、久米島に行ってきました。
一周47.6kmの島は自転車で巡るには最高のロケーション。
けっこう険しいアップダウンもあるけれど、青い海と白い雲
なによりも目に飛び込んでくる自然の美しさが心を癒してくれます。
心から幸せにしてくれる久米島、私の島旅紀行をご覧ください。


「ただいま」と思わず言ってしまう、まるで親戚の家に来たみたいです。


久米島地図map


■久米島へ行くには
【空路】那覇空港からJTA(日本トランスオーシャン航空)とRAC(琉球エアコミューター)、1日往復16便運行。飛行時間は30分、自転車は積載台数に限界があるので、事前の手配が必要。
【航路】久米商船のフェリーが1日往復4便、渡名喜島経由で泊港~兼城港4時間。料金は大人3,300円。自転車は手荷物扱いで1,150円。久米商船▲098-868-2686



 朝8時、那覇泊港、通称「とまりん」から久米商船の「ニューくめしま」に乗り込みました。思えば久米島との関わりはちょうど1年前、今年の3月に開催された「シュガーライド久米島」のコース試走役として訪れたのが最初でした。それから何度も訪れ、そのたびに魅了され、体の中に落ちた“久米島の種”がいまでは大きくなって、思わず「ただいま」と言ってしまいそうになるほど育っています。それはおじい、おばあの住む親戚の家を訪れたときの、くつろぎと包まれるような安心感とでもいうのでしょうか、この感じは、きっと皆さんも久米島に来ると感じると思います。


 久米商船「ニューくめしま」で久米島に渡ります。「ニューくめしま」は総トン数679トン、速力16.5ノット、旅客定員337人、久米島直行便で3時間15分、渡名喜島経由で4時間です。


「ニューくめしま」はもちろんクルマの運搬も。自動車航送運賃は3m~4m未満で14,550円、4m~5m未満で18,800円(車両1台につき運転手1名の旅客運賃は免除)。


自転車は手荷物扱いでコンテナに預けます。輪行袋に収納すると安心です。料金は1,150円です。


1階の屋根つきデッキ、乗客は思い思い好きなところに座って4時間を過ごします。


備え付けの毛布にくるまって、ゴロンと横になって寝てしまおうという人もいます。

 船は左右にロールしながらずんずんと進みます。デッキに立っていると時折波が舳先で砕け散り顔に吹き付けてきます。南国の強い日差し、水平線の彼方は丸く落ち込んでいるようです。ベンチにゴロンと横になると、ディーゼルエンジンのゴンゴンという規則正しい音が心地よく、つい微睡みそう。そんななか上空を嘉手納から飛び立った戦闘機が青空を一直線に切り裂いていきます。そうかあ、ここは沖縄なんだ。
 左右に丘が盛り上がった島影が近づいてきました。正面の白い砂浜から左へ舵を切り、岬を越えると兼城港。港には一緒に走る“久米ンズ”の方々が迎えにきてくれました。「ただいま」と私、「おかえり」久米ンズが応えてくれます。“久米ンズ”とは「シュガーライド久米島」開催を期に結成された自転車同好会。平良博一さんを中心に男ばかり、私が参加すると“久米ンズPlus+”となります。


2階のデッキに出るとどこまでも広がる海が、水平線の先は丸く落ち込んでいるよう。


遠くに二つの丘がある島が見えてきました、久米島です。でも島影が見えても着くまでには時間がかかります。


久米島兼城港に着きました。波止場には“久米ンズ“が迎えに来てくれました。

 1日目の宿泊地「イーフビーチホテル」で車エビのランチを。久米島は日本一の車エビ生産地、大きくてプリプリの車エビ、メニューも豊富です。私は“車エビのスープスパゲティ”(1,200円)をいただきました。


レストラン「SABANI」では数種の車エビランチを味わうことができます。車エビシーフードチャーハン(2,000円)


車エビのスープスパゲティです(1,200円)

車エビ天丼、島野菜の天ぷらも付いています(1,400円)

イーフビーチホテル

眼前の白い浜辺が圧巻です



日本の渚100選に選ばれた白砂ビーチを前にしたリゾートホテルです。




夜は暮れていく海を見ながらレストランのテラスで車エビ、ホタテ、カツオそれに肉、島野菜を盛り上げた豪華バーベキュー(1人3,500円)が堪能できます。Tel 098-985-7111


 サイクリングに出発します。今日はサイクリングインストラクター・沖縄輪業の森豊さんと新しいPlus+が一緒です。山田未来さん、なんと19歳のぴかぴか久米島女子。自転車初心者ですが、いるだけで輝いています。


一緒に走った久米ンズ、今日のメンバーは右から私、サイクリングインストラクター・沖縄輪業の森豊さん、久米島の平良博一さん、そして未来ちゃん。未来ちゃんが入って久米ンズPlus++になりました。


山本未来ちゃん、なんと19歳の久米島女子。いるだけでピカピカ輝いています。今日から久米ンズに参加しました。

 まずは島の南東の海岸線を走って久米島町役場へ向かいます。左手はエメラルドグリーンの海。後ろを振り返ると奥武島に架かる橋が見えます。未来さんは初心者とは思えないほどしっかりと後を着いてきます。「未来ちゃん、どお~」「楽しい~」私まで楽しくなってきます。


イーフビーチから西へ海岸線を走ります。左は海、空、雲、パームツリー、完璧です。

ほどなくして役場に着きました。風が通り向けていくようなすてきな建物、平良朝幸町長にサイクリングジャパンの取材で来島したとご挨拶をしました。町長は優しい笑顔で迎えてくださいました。「森田さん、昔私はもっと痩せてて、島の第一次自転車ブームの火付け役だったんだよ。スポーツ車に乗って、もっともヘルメットは工事現場のものだったけどさー」「こんな小さな島だけど急な坂も、自然も有り余るほどあるし、シュガーライドをきっかけに多くの人が走りにきてくれるといいね。私も町の人にもっと自転車に乗るよういうからさー」と厚い胸板を揺すっておっしゃいます。私も久米島の魅力を一人でも多くの方に伝えられたらいいなあと思います。


平良朝幸久米町町長にご挨拶、ユーモアがあって素敵です。

 役場の前の県道89号は島のメイン道路です。たまにクルマとすれ違います。信号は島内に3ヵ所、自転車はとても走りやすい。役場から東へ向かうと「のチュラ福木」、屋根を越す高さにフクギが家や道を囲っています。小道に入るとフクギのトンネル、陽を遮り、そこだけひんやり。島を襲う台風をしなやかな枝が受け止め流し、家々を守る、昔からの佇まいが今も残ります。


道路の真ん中に風を避けるようにフクギが植えられています。真謝のチュラ福木、町を守ります。


宇根地区は昔からの面影が残ります。フクギに囲まれた家々は、そっと時をそのまま辿っているかのようです。

 緑と青に塗り分けられた海を、虹のかたちの新奥武橋で渡ると奥武島。ここには息をのむような美しい光景があります。県指定天然記念物「畳石」、溶岩が冷え固まり六角状の岩石が亀の甲羅のように並んでいます。ここからの海はいつまでも眺めていても飽きない、ベストスポット。一日の終着点にしました。


新奥武橋を渡って奥武島へ。橋の両側はエメラルドグリーンとブルーに塗り分けられた海。


「畳石」は県指定天然記念物、不思議な光景が広がります。

■続きはこちら
麗しのシュガーアイランド 久米島 私の島旅紀行②
麗しのシュガーアイランド 久米島 私の島旅紀行③

 
旅人・森田正美(もりた まさみ)


2010年にプロのロード選手を引退し、現在はJCAサイクリングインストラクター&ナビゲーターとして本誌サイクリン特集の旅人をはじめさまざまなイベントや自転車教室で活躍中。

 JCA 参考リンク http://www.sugar-ride.com/ 2012/12/26
ページトップへ