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JCA サイクリングレポート 
山サイ、海サイ 南房総ぐるり旅 走って、見て、食べて、千葉県はたのしいよ~!①

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2013年9月に開催される全国大会「南房総サイクリングフェスタinちば」のコースを一足先に走ってきました。館山市から丘陵地帯を駆け、鴨川へ。そして太平洋岸に沿ってぐるり100km。緑の中、緩やかな起伏とコーナーを楽しみ、陽光に輝く海と潮風を体に感じ、それは楽しい”山サイクリング、海サイクリング”でした。

旅人・森田正美




のどかな田園風景、緩やかに続く起伏、山サイの道は濃縮気持ちイイ!


 本年9月16日(月)、千葉県サイクリング協会(CCA)主管のもと、全国サイクリング大会inちば「南房総サイクリングフェスタ」がここ南房総を舞台に開催されます。CCAは会員同士の絆が強く、活動的です。イベントで皆さんとご一緒したときの心温まるふれあいはとても感動的でした。県協会をあげての全国大会はほんとうに素晴らしいものになると思います。



 千葉県南房総は懐かしいところです。ブリヂストンアンカーに所属していた時代にチーム合宿で走り、プライベートでも海岸線をドライブした記憶があります。でも、自転車ではどこを走ったのかしら、それはそうですよね、前を走っている人のお尻を見ながら遅れまいと必死でペダルを回していたから、景色をゆっくり眺めるヒマもなかった。

 今回の旅は、全国大会のロングコース“がんばんべ~100km”に沿って、ゆっくりと景色を眺め、山間の起伏を楽しみ、選手時代は少しでも海風の抵抗を受けないようにと体を小さくしながら走っていた海沿いも、思い切り潮風を受けて走りたいと思います。
 内房・館山湾にちょこんと突き出ている大望岬の先端「南房総富浦ロイヤルホテル」に着きました。そこは9月15日(日)の式典・懇親会会場。旅に同行してくださるCCA南部支部の岩間理事と澤口さん、サポートをしてくださる座間さんと待ち合わせです。岩間理事は北米大陸横断の経験もあるという、70歳を超えてなおガンガンに走られている大ベテランサイクリスト。そして澤口さんは南部支部随一の走り屋です。


 大房崎の先端を独り占めしたかのような「南房総富浦ロイヤルホテル」。南房総リゾートの起点です。Tel0470-33-3811
 http://www.daiwaresort.jp/tomiura/


「イオンタウン館山」は大会のスタート&ゴール。今回の旅もここからスタート。千葉県サイクリング協会の岩間副理事長、澤口副支部長が案内してくださいました。


 南房総ツーリングの相棒(キャプション見出し)
コーダブルームRail700Vが旅の相棒。鮮やかな水色、ブルホーンハンドルがおしゃれ。軽くてとても気持ちよく走ることができました。定価47,250円 ホダカ株式会社Tel 048-990-7007
http://khodaa-bloom.com/

 大会のスタート&ゴールになる「イオンタウン館山店」から旅を始めます。で、その前に道の駅とみうら「枇杷倶楽部」(びわくらぶ)へ立ち寄りました。ここは道の駅グランプリ2000年最優秀賞受賞駅です。六角形のトンガリ屋根が目印、富浦名産の枇杷を使ったおみやげがたくさん並んでいます。私はさっそくほのかに枇杷の香りがする“びわソフトクリーム(350円)”と“びわ葉茶(450円)”を購入しました。びわ葉茶はアミグタリンという成分が美肌効果、むくみ改善といった効果をもたらすそうです。これは女子必買! ですね。


 六角形のトンガリ屋根が目印、道の駅とみうら「枇杷倶楽部」は道の駅グランプリ2000年の最優秀賞受賞駅。リニューアルされてさらに充実しました。Tel 0470-33-4611
http://www.mboso-etoko.jp/top/biwakurabu/



 枇杷倶楽部ではさまざまなお土産が用意されています。「金木のびわ羊羹」590円、「びわの葉茶ふりかけ」450円、他にもいっぱいあります。


 人気の「びわソフトクリーム」350円を、いただきました。舌の上でとろけ、枇杷の香りがほのかに口中に広がります。

 イオンタウン館山店駐車場をスタートすると立派な鳥居と参道が目にとまりました。「鶴谷八幡宮」、広い境内はひっそりと。でも9月15日には安房国総社として、1000年つづく“やわたんまち”がここで行われます。安房南部十社の御輿が入り、それは勇壮な祭りが繰り広げられるそうです。「これは見逃してはいけない!」と岩間理事がきっぱりと。思わず“はい”と答えてしまいました。



 勇壮な祭り「やわたんまち」
全国大会の式典が行われる9月15日は南房総を代表する神事「やわたんまち」が鶴谷八幡宮で開かれる。千年の時を超えて受け継がれてきた祭りは必見!

 鶴谷八幡宮の近く、八幡地区には昔ながらの“槇の生け垣”が続いています。海からの強い風を受け流すここに住む人たちの智恵が今も息づいています。全国大会のある9月にはきれいに刈り込まれ、いっそう美しい光景を見せてくれることでしょう。


槇の生け垣が続く館山八幡地区。常緑樹の槇は強くしなやかに風を受け流します。

 鶴谷八幡宮を後にして県道88号(通称富津館山線)を北に向かって走ります。道は広く走りやすい。すると右手に大きな建物が見えてきました。看板には足湯の文字が。道の駅三芳村「鄙の里」(ひなのさと)です。スタートして最初のエイドステーション、ここはなんと言っても“ビンゴバーガー”。ちょっとアメリカンなたたずまい、中では超ビッグなハンバーガーを作っています。和牛100%、素材、味、ボリュームすべてに満足する、ドライバー、バイクライダーたちの人気立ち寄りスポットです。二人で分けても十分な量だったな。足湯は今回のコースにいくつか点在する“Lover’s Spot”のひとつになっていて、二人で入ると恋が成就するといわれています。オー・マイ・ガーッ!


 「鄙の里」の売店には地元の特産品のほか、レストラン「カントリーマム」では地元の主婦の手による家庭の味を楽しむことができます。Tel 0470-36-4116


道の駅「鄙の里」の絶品「ビンゴバーガー」。和牛100%、超ボリューム180gのパティ。地元の新鮮野菜を重ね合わせた絶品ハンバーガー。2人でもたらふく! 750円。
Tel 0470-36-1234



南房総Lovers’ Spotの足湯。好きな人とこの足湯に入ると恋が成就するとかしないとか…。

 左右に広がる田園風景の中を気持ちよく走ります。岩間理事はアウターで下ハンを握り、ガッガッと力強く走っています。澤口さんは口笛を吹かんばかり、気楽に流しているように見えます。小さな山が連なり、家には槇の生け垣やソテツ、斜面には竹がスイと天に向かって伸びています。心が安まるこんな風景が千葉サイクリングの魅力なんだ。交差点を右折して89号(通称鴨川富山線)を、小高い丘陵の間をぬってを進みます。緩やかな起伏を越えとても気持ちいい。S字コーナーを抜けると右手に「鴨川サラダ蓮根」という看板が。棚田一面に蓮根畑が広がっています。“サラダ蓮根だって”と声を上げると後ろから“生で食べてもうまいらしい”って。いつか食べに来ようっと。


 県道89号は丘陵の間をぬうように緩やかな起伏とコーナーを繰り返す。交通量も少なくとても走りやすい。S字を抜けると蓮根の棚田が現れました。






 「千葉県酪農の里」の押本所長に日本酪農発祥の地といわれる施設を案内していただきました。青々とした丘陵には動物が放し飼いされ、ふれあうことができます。館内には白牛酪の生産工程、世界の酪農の歴史などの資料が展示されたいます。Tel 0470-46-8181


 日本の酪農はこの白牛をインドから輸入したことから始まったそうです。いまでも白牛が成育されています。



「みねおかいきいき館」の“じねんじょ丼”と“ソフトクリーム”。だし汁にご飯、上にそぼろとたっぷりのじねんじょがのった激旨丼、660円。文句なしに美味しいソフトクリームを必須です! 300円 Tel 0470-48-8611

 ひとしきり長い坂を上りきると下り坂が続きます。道は海へ向かって一直線、右へ左へコーナーを抜け風を切る爽快感、自転車に乗っている快感って素晴らしいなあ。



「千葉酪農の里」を海へ、県道89号を進むと、棚田の風景が広がります。なんだかのんびり気持ちがいい。そうして大きなカーブ、小さなカーブを繰り返しながら坂を上りつめると、遠くに海のきらめきが見えてきます。

ちょっと寄り道したいところがありました。「魚見塚展望台」、かつて漁師さんが沖合に来る魚の群れを見張っていたところです。鴨川松島から仁右衛門島、鴨川市街が一望できる絶景ポイント。丘に向かう激坂を必死で上ると丘の頂きに大きな像が建っています。郷土の木彫作家・長谷川昴作の「暁風」、その前で恋人同士が誓いを立てその証に鍵をかけると“幸せが未来へ続く”といわれ「誓いの丘」と呼ばれています。

丘の頂きにそびえるように立つ「暁風」の像。南房総の海を今も見守っているかのようです。


「暁風」像の前で恋人同士が誓いを立てて、その証に鍵をかけると幸せが未来へ続くとか、たくさんの鍵がかけられています。

仁右衛門島が暮色に染まっています。太海の漁港、潮騒、のんびりと糸を垂れる人、海とともに生きる生活…、今日はここを終着地としました。


太海フラワーセンターも見所のひとつです。季節の花を見ることができます。またここは美味しい丼ものも楽しめます。


太海漁港ではおじさんが今日獲れたシイラとカツオをさばいていました。今夜の食卓にのるのだそうです。


暮色に染まる「仁右衛門島」今日の終着地は太海の漁港



 
旅人・森田正美(もりた まさみ)


2010年にプロのロード選手を引退し、現在はJCAサイクリングインストラクター&ナビゲーターとして本誌サイクリン特集の旅人をはじめさまざまなイベントや自転車教室で活躍中。

 JCA 2013/06/28
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